Proxmox5上のVMにWindows11をインストールする方法

Windows11をインストールするには次の条件が必須

UEFI起動
SecureBoot対応
TPM2.0対応

Proxmox7.1以前のバージョンではTPM2.0に対応していない。
2025-12-01時点の対応手順は次のとおり。

1.SFTP等でWindows11のISOをサーバにアップロード

2.VMの作成
VM作成時に次の設定は必須
BIOS: OVMF(UEFI)
Machine: q35

3.CD/DVDドライブにISOをマウント

4.起動順序の1番をCDに変更
オプション→ブート順で指定

5.VMの起動
VNCコンソールでキーボード入力が効かない場合、別のブラウザを試すこと。
特にBraveブラウザではnoVNCキーボード入力の問題が報告されている。
SPICEコンソールに切り替えることでキーボードの動作安定が期待できます。特にSPICEを利用すると入力が改善されます。

6.TPM2.0回避
インストーラー起動直後に "Shift + F10" → regedit 起動
HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\Setup\LabConfig キーを作成し、以下のDWORD値(32bit)を新規追加
BypassTPMCheck = 1
BypassSecureBootCheck = 1
BypassCPUCheck = 1

7.ネットワーク接続画面スキップ
「ネットワークに接続しましょう」の画面が表示された状態で、
キーボードで Shift + F10 を押してコマンドプロンプトを開く。
黒い画面が出たら、次のコマンドを入力して Enter:
OOBE\BYPASSNRO
(OOBEの後ろはバックスラッシュ \、スペースなしで大文字小文字はどちらでも可)

8.インストール後LANドライバインストール
vitoroドライバを次のところから取得
https://fedorapeople.org/groups/virt/virtio-win/direct-downloads/archive-virtio/
CD/DVDにISOをマウントする。
その後起動してCD/DVDからSETUPを実行

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